【犬種図鑑】ジャック・ラッセル・テリアの性格や特徴・飼い方について知ろう

2021.10.04

  • ジャック・ラッセル・テリア

【犬種図鑑】ジャック・ラッセル・テリアの性格や特徴・飼い方について知ろう

小さい体で元気いっぱいに駆け回るジャック・ラッセル・テリア。
映画やCMにもよく登場する、日本でも非常に人気のある犬種です。

ジャック・ラッセル・テリアという犬種の歴史

ジャック・ラッセル・テリアは1800年代にイギリスで生まれた犬種です。もともとはネズミ捕り用にテリアを小型化したのが始まりと言われています。
その後ウェルシュ・コーギー・ペンブロークとの交配を経て、温厚で飼いやすく改良されたのが現在のジャック・ラッセル・テリアになります。

ジャック・ラッセル・テリアの特徴

体重は4〜7kg、体高は25cm〜26cm が平均的です。

毛色は
・白&褐色
・白&黒
・トライカラー
の三種で、いずれの毛色でも耳は暗色をしています。

毛並みは
・スムース
・ラフ
・ブロークン
の3タイプに分かれています。
どのタイプも抜け毛は多いのでブラッシングなど日頃のケアが必須になります。

また「ワイアーヘアード・ジャック・ラッセル・テリア」と言われる被毛を持つタイプがいます。荒く耐候性を持つ二重の被毛で、短く密度の濃いアンダーコートに毛足の長い被毛が全身を覆っています。

性格の特徴は、元気がよくてやんちゃ。非常に活動的で遊びが大好きです。
お散歩は毎日2回、30分ほどは必要になります。
十分に運動させてあげることが必須となりますのでそのつもりで迎えてあげましょう。

一方で噛み付きぐせなど攻撃的な一面があります。
家族によくなつきますが、勇敢な分、見知らぬ人でも怖がらずに攻撃してしまうことがありますので、散歩の時など、家族以外の人や犬とのコミュニケーションに注意が必要です。
一度興奮してしまうと落ち着きを取り戻すのに時間がかかりますので、運動させた後のクールダウンや、子犬期からの社会化も非常に大切です。

またその運動量は室内でも変わりありません。ソファなどの高いところから飛び降りたり、走り回ったりしますので、ケガにつながらないように、段差を少なくしたり、滑り止めをするなど、住居の環境作りにも十分気を配る必要があります。

ジャック・ラッセル・テリアの特徴

ジャック・ラッセル・テリアは飼育が難しい?

ジャック・ラッセル・テリアは小さな見た目とその活動量のギャップから飼育放棄が多く、飼うのが難しいと誤解されがちです。
そのことから初心者はやめた方がいいとか、玄人向けだとか言われることもあります。

しかし実際はとても聡明で、しつけも比較的楽だと言われています。
家族に対しても非常に忠実で、メリハリも心得てくれます。

きちんと性格を理解して、しつけをした上で付き合っていけば、感情豊かな楽しい相棒として暮らしていける非常に魅力的な犬種なのです。

ジャック・ラッセル・テリアがかかりやすい病気

膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)
とにかく動くことが好きで、高いところからも平気でジャンプしてしまうので関節の病気にかかりやすい犬種です。
それに加えて遺伝的になりやすいと言われているのが膝蓋骨脱臼です。先天的にかかっている場合もあり、その場合は症状の重さにより手術が必要になることもあります。
足をひきずっていたり、痛がる様子を見せた場合はすぐに受診しましょう。

大腿骨頭壊死症(レッグペルテス病)
後ろ足の大腿骨頭への血流が滞り、壊死などの症状を起こします。はっきりとした原因はわかっていません。
この病気になると、痛みのために足をかばうような歩き方をします。

治療には外科的なものと内科的なものがあります。

・内科的治療
鎮痛剤やレーザー療法、また運動を制限するなどの対症療法を行います。

・外科的治療
手術によって大腿骨頭を切除します。

糖尿病
テリア系は糖尿病になりやすいと言われています。肥満に限らず、遺伝によっても発症します。 おしっこの回数が増えたり、お腹が張るなどの症状が見られたら動物病院で診てもらいましょう。

ジャック・ラッセル・テリアがかかりやすい病気

SBIプリズム少短の獣医師 藤沼淳也

監修者プロフィール

獣医師 藤沼 淳也

獣医学部卒業後、動物病院にて臨床業務に従事。
猫専門病院の院長を経て、現在はより良いペットの生活環境の構築に尽力。

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