もくじ
特徴的な前足から猫パンチ!?マンチカンの生態
猫界のダックスフンドと呼ばれる短い足が特徴のマンチカン。短い足でちょこまかと走る姿、猫パンチを繰り出す様子はいつまで眺めていても飽きることはありません。
私がマンチカンという猫を知ったのは10年以上前、テレビの番組でした。
テレビ番組でマンチカンの存在を知り、短い足を使ってウサギのようにピョンピョン飛び跳ねる愛らしい姿に一目惚れし、いつか飼いたいと思っていたのですが、ついに「おかき(オス)」が家族になりました。
今回のコラムでは、「臆病者で食いしん坊、そしてときどき甘えん坊」なわが家のマンチカンの生態をお伝えします。
マンチカンの特徴
マンチカンは何と言っても短い足が最大の特徴です。胴長短足の見た目は、しなやかな姿の猫が好きな人にとって非難されることもあったそうです。
短足ではありますが、運動神経がよく、動きも活発。陽気な性格の子が多いのが特徴です。協調性があり、他の猫ともうまく生活してくれます。寒さにも強く冬のお留守番も得意です。
マンチカンは短足であればあるほど人気があり、ペットショップなどに行くと、「並み足」、「短足」、「スーパー短足」といった種類に分けられています。
並み足の子は普通の猫とあまり変わらないくらいの足の長さですが、「並み足」の猫から「スーパー短足」の子が産まれることもあります。
マンチカンの毛色はさまざまで、毛の長さも短毛の子から長毛の子までさまざまです。長毛の猫は優雅な印象がありますが、マンチカンの長毛タイプはどこかコミカルに見えます。
マンチカンの歴史
1983年アメリカのルイジアナ州で保護された短足の猫がマンチカンのご先祖です。
当初は骨の形成異常など健康上問題があるのではないかと疑われていましたが、現在では突然変異で生まれたもので遺伝的にも問題ないことがわかっています。
マンチカンの性格
マンチカンの性格は一般的には活動的で協調性があると言われています。
また、神経質ではなく、体も丈夫なので初めてのペットとしても飼いやすい猫、というのが動物図鑑に載っていた情報です。
しかし、わが家のマンチカンの性格は非常に臆病。ご飯をくれる飼い主以外には、まったくなつきません。
「ピンポーン」と呼び鈴が鳴ると知らない人が家に入ってくることを知っているらしく、呼び鈴が鳴った瞬間、一目散にソファの下に逃げ込みます。最近ではテレビドラマの呼び鈴の音にも「ビクッ」と体を震わせキョロキョロしています。
そしてまったく活動的ではありません。ご飯を食べた後はずーっと寝ています。ご飯の時間になったらのそのそと動いて「おねだり」を始めます。
マンチカンのお世話と日常のケア
爪切りは猫が落ち着いている時間を見計らって
マンチカンのお世話は他の猫と大きく違いはありません。
わが家では2週間に1回程度、爪を切ってあげています。爪切りを放っておくと家がキズだらけになるばかりか、肉球に爪が刺さるなんてことにもなりかねないので注意が必要です。
猫は夜行性なので夜の活動的な時間に爪を切ろうとするとバタバタと嫌がります。そのため、わが家では昼間のおとなしい時間かウトウトと寝入っている時を見計らって切ってあげています。
マンチカンはキレイ好き
トイレは飼っている猫の数+1個多く用意します。
わが家にはマンチカンとスコティッシュフォールド、2匹の猫がいるので3個のトイレがあります。
わが家のマンチカンはトイレの場所をしつけなくても自分で覚えてくれたのでしつけは非常に楽でした。
しかし、キレイ好きなのでウンチが片付いていないと、トイレをしません。トイレはこまめに掃除をして清潔に保ちましょう。
飼い始めた当初はウンチをしたら短い前足を使って砂をかけていたのですが、2匹目を飼い始めた頃から砂をかけなくなりました。これは一説に、自分の縄張りアピールと言われています。
「自分が先住猫だ!」という意思表示らしいのですが、猫のウンチはとっても臭いので、人間からすると非常に迷惑です。
マンチカンのブラッシングはかかせない
猫は季節の変わり目には毛が生え変わります。そのため放っておくと、家中毛だらけになってしまいます。
この時期は最低1日一回のブラッシングはかかせません。
また、猫は自らの体をグルーミングするため、抜け毛の多い時期は毛玉を吐き出すことが多くなります。
わが家のマンチカンはブラッシングを最初は嫌がりましたが、毎日行っているとブラッシングは気持ちいいことだと理解し始めてくれました。毎日根気よく続けましょう。
マンチカンと暮らすうえで気を付けたいこと
マンチカンだから特別気をつけるということはほとんどありません。
逆に普通の猫と比べると足が短い分、高すぎる場所へは登れないので飼いやすいと思っています。
わが家は多頭飼育なので常に先住猫を優先するようにしています。
これは新入りを先にかわいがると先住猫のストレスになるためです。先住猫を優先してあげることで、先住猫は安心感を覚えます。
朝家を出て、夜に帰宅すると「待ってました!」と言わんばかりに走って寄ってきてくれるのですが、先住猫のマンチカンを先になでてあげます。ご飯をあげる時も必ず先住猫からにします。
わが家のマンチカンは食いしん坊!
わが家のマンチカンはとにかく食いしん坊。
「ごはん」という言葉を覚えており、「おかき(名前)、ごはんだよ」というと「ニャッ!」と鳴きながらキャットフードの入っている引き出しの周りをウロウロし始めます。
また、おやつに粉ミルクをあげることがあるのですが、「ミルク」という言葉にも敏感に反応します。
月に一回、猫缶をあげる日はもう大変!いつもの3倍くらいバタバタして、「ニャーニャー」鳴き続け喜びを表現しています。
一度、食い意地がたたってネズミのおもちゃを食べてしまうという事件がありました。
腸などに詰まってしまうと手術という事態にもなりかねない危険な状態でしたが数日後、無事ウンチと一緒に出てきて安心しました。誤食には気を付ける必要があります。
前足が短いので猫同士のプロレスごっこは負けばかり
1歳年下、しかもメスのスコティッシュフォールドとはしばしばプロレスごっこをするのですが、連戦連敗。
短い前足で一生懸命猫パンチを繰り出すのですがまったく届かず…。
それでも頑張る姿は愛らしい限りです。
マンチカンのかかりやすい病気
マンチカンがかかりやすい病気は皮膚疾患や関節疾患です。
犬のダックスフンドもそうですが、足が短いと腰に負担がかかるのでヘルニアなどの病気に注意が必要です。
また、長毛タイプのマンチカンは毛球症にも気を付けましょう。
本記事はマンチカンの飼い主さまの体験談を基に当社経営企画部にて編集構成しております。