もくじ
フェレットは、胴体が長くてよく動き回るやんちゃな性格の小動物です。
猫のように甘えるしぐさも見られ、人懐っこさで言えば犬にも負けないほどで、遊ぶのが大好きです。
今回はそんなフェレットの魅力やお世話について、実際にわが家のよもぎ君と暮らした実体験からお話しします。
フェレットってどんな動物?
フェレットはイタチ科の動物
フェレットは食肉目イタチ科に属する動物です。
食肉目は犬や猫がその代表と言われています。そして、肉を食べることを示す食肉目には、ライオンやトラと言った肉食動物だけでなく、植物の笹を食べるジャイアントパンダも含まれています。
フェレットが属するイタチ科の動物たちは、南極大陸とオーストラリアを除いて世界中に生息しています。樹上に暮らすものや、地上で暮らすもの、中には水辺で暮らすものもいます。イタチ科の共通点は、胴長短足でオスとメスで外見が異なる性的二形、強烈なにニオイのする分泌液をためる肛門腺を持つところなどでしょうか。
フェレットの毛色と種類はさまざま
フェレットには、さまざまなカラーバリエションが存在しますが、基本となるのは黄褐色の毛に毛先の黒い毛が混じったセーブルと、白い被毛に赤い目が特徴的なアルビノの2種類から構成されています。そこから、セーブル、ブラックセーブル、シルバー、バタースコッチ、などの毛色に分別されています。
フェレットの種類はファーム(繁殖場)によって異なっていて、パスバレーやピーターソン、マーシャル、カナディアン、ルビーなどがいます。ファームによって性格も顔つきも違い体格も多様になっています。
フェレットの体格と体重
フェレットの体重は、避妊去勢手術済みだとオス、メスともに、0.8~1.2kgで、体長は、オスが38~40.6cmで、メスが33~35.5cmほどです。
フェレットはよくお昼寝している
活動時間は、早朝と夕暮れに活動する「薄暮性」の動物なので、18時頃や、早朝の5時に起きて活動し始める子が多いとされています。活動時間外はよく眠ることが多く、フェレットは約18~20時間も眠る動物です。体を丸めて昼間の時間帯は寝ていることがほとんどです。起こすと起きてくれますが、眠そうにあくびをすることも多いです。
フェレットの性格は好奇心旺盛で人懐っこい
性格は、好奇心が旺盛で人懐っこく、遊ぶのが大好きです。ずっとケージの中だとストレスがかかってしまうので、適度に外に出して遊んであげましょう。
フェレットの日頃の世話とケア
ケージとトイレを清潔に保ってニオイ予防
フェレットのお世話で毎日行うことは、トイレ砂の交換とえさやりと水のとりかえです。
トイレ砂は汚れたらこまめにとりかたほうがニオイは気になりませんが、わが家では1日の終わりにとりかるだけでも問題ありません。
ケージは週1回程度、汚れてきたらきれいに水洗いしています。清潔に保ちましょう。
わが家のフェレットのごはん
水は1日1回以上きれいな水にとりかえます。
わが家では、ごはんはフェレット専用のドライフードをあげており、ごはんが少なくなっているのに気づいたら足してあげています。フェレットはおなかがすいた時に少しずつ食べていることがありますので、おなかを空かせる前に入れておきましょう。
フェレットの爪切りはこまめに行う
毎週フェレットの爪の伸び具合をチェックし、爪が伸びている場合爪切りをしてあげます。
フェレットは野生下ですと自分で爪とぎができますが、自宅ではそうそう爪をやする機会がないのでどうしても伸びてきてしまいます。定期的にチェックして伸びてきたら小動物用のハサミを使って切ってあげましょう。
フェレットは爪切りが苦手な子が多いようで暴れて逃げようとします。手を触られること自体に抵抗があるようですね。切るときは2人組で切る方が暴れるのを抑えられるのでやりやすいかと思います。
フェレットは耳掃除でニオイ予防を
耳掃除は週一回程度フェレット専用の耳クリーナーで掃除しています。
強く力を入れすぎないように注意して、耳の表面の汚れを優しく掃除してあげましょう。
フェレットの耳には油がたまりやすいので茶色い汚れがすぐに溜まってきます。耳の臭いを嗅ぐと臭くなってくるのですぐにわかります。
放置しておくと病気の原因になりますので気を付けましょう。
フェレットのシャンプー
フェレットのお風呂に関しては、月に1~2回ほどで十分です。
洗いすぎると肌を傷めてしまいます。フェレット専用のシャンプーがありますので、人間用のものは使用しないでください。
フェレットを飼ううえで注意したいこと
注意が必要なことといえば、フェレットは突然横に居ることがあります。
気づかないことがあって驚いてしまうのですが、踏んづけてしまうことがないように気を付けています。足元に寄ってくることが多いので、歩くときは周囲をしっかりと見回したほうがいいですね。
他にも、クッションやカーペット、座布団の中に潜っていることがあります。知らないで上に乗っかってしまうとフェレットは小柄なので簡単に窒息死してしまいます。十分に注意しましょう。
わが家のフェレット よもぎ君
わが家にはオスのパスバレーのフェレットがいます。顔は少し丸みを帯びた子です。
里親さんから引き取ってきてから6か月ほどがたちます。
前の飼い主さんが忙しい方だったようであまり遊んでもらえなかったのか、初めはとても甘えん坊で寂しがり屋、人懐っこく遊びたがりでした。常に私の方に近寄ってきてかまってほしいとじゃれてくることが多かったです。
今でも、近くに来て寄り添って寝ていることも多いですが、一人でケージに戻って寝たりもするようになり、自分で行動できる賢い子に育ちました。
よもぎ君の寝言は人間みたいでかわいい
わが家は、常にフェレットと一緒の生活をしていて、寝るときも一緒に寝たりしています。
そんな時にかわいいなと思うのは、寝息を立てたり、寝言を言ったりして寝返りをすることです。
「クウアーー、ウーーーン」などと声を出しているときは人と代わり映えがないのでクスッと笑ってしまいます。
※本記事はフェレットの飼い主さまの体験談を基に当社経営企画部にて編集構成しております。