【猫種図鑑】ラグドールの性格・特徴・飼い方について知ろう

2022.12.26

  • ラグドール

【猫種図鑑】ラグドールの性格・特徴・飼い方について知ろう

サファイヤブルーの瞳とポインテッドが特徴的なラグドールは、名前のとおりぬいぐるみのように大人しい猫です。そんなラグドールは、ブリーダーに愛されながら生み出された猫種です。
今回はラグドールの歴史や性格、飼い方のコツなどをご紹介します。

ラグドールの歴史とは?

ラグドールは、アメリカのカリフォルニア州に住んでいたアン・ベーカーが助けた野良猫が起源です。

もともと犬のブリーダーだったアンは、ある日出会ったクリームポイント(全身がクリーム色で、顔や耳、足やしっぽの一部に濃い黄色い差し色の入った毛色)の長毛の野良猫に一目ぼれしました。

野良猫の見た目と温厚な性格のとりこになったアンは野良猫の死後、同じような猫品種の開発を始めます。
そのときに交配したのが、真っ白な被毛を持つメスのペルシャとバーマン。
さらに2匹の間に産まれた子猫をバーミーズと交配させて、理想どおりの猫を誕生させました。

アンが開発した猫は多くの人々の心を魅了し、ブリーディングを希望する人も出現しました。
しかし、他人のブリーディングによって自分が追い求めていた理想的な外見が崩れてしまうのを恐れたアンは、世界的な血統書登録機関への登録を行わずに、フランチャイズ条約という方法でブリーダーを管理しようとします。

この方法には不満を持ったブリーダーも多くいました。その中の1組の夫婦はフランチャイズ条約を結ばずに譲り受けた子猫を使って繁殖を開始し、現在のラグドールのもとを作り上げていきました。
1970年代、こうしてラグドールは猫の血統登録団体であるCFAやTICAなどが公認する猫種となりました。

ラグドールの歴史とは?

ラグドールの特徴とは?

ラグドールは、ロング&サブスタンシャルタイプという体型でとても大きな猫です。しなやかな筋肉を持っており、子猫でもおなかに脂肪がぶら下がっているのが特徴です。
そして、被毛にはポインテッド(ベースの色と違った色が顔や手足などにみられる毛色)が現れ、パターンはミテッド、カラーポイント、バイカラーの3種類に分けられます。
目の色はサファイヤブルーしか認められていません。

ラグドールの性格とは?

ラグドールは穏やかで従順な性格なため、猫を飼うのが初めの方でも育てやすい猫種です。
ぬいぐるみという意味を持つ名前のとおり、大人しくて静かで、飼い主さんに抱っこをされることも大好きです。

また、他の動物よりも人間に対して強い興味を示すため、こまめに構ってあげると深い信頼関係を築くことができます。
温厚なラグドールは我慢強さも兼ね備えているので、小さなお子さんともいい関係を育んでいけるでしょう。

ラグドールにしてあげたい日頃のお世話やケアとは?

大型な猫種のラグドールは完全に体が出来上がるまで4年ほどかかります。そのため、成長期は高カロリーで高タンパクな食事を意識しましょう。

さらに、長毛種であるため抜け毛対策もかかせません。
被毛を美しく保ち「毛球症」などの病気を起こさないためには、こまめなブラッシングと1か月に1回程度シャンプーするのがおすすめです。

また、飼い主さんに対して絶大な愛情を寄せる猫種だからこそ、遊びを通してコミュニケーションをとることも必要になります。
家事や仕事が忙しくてなかなか遊ぶ時間がとれないという方は、電動のおもちゃも活用し狩猟本能を刺激してあげましょう。

ラグドールを飼うときの注意点とは?

猫といえば高い場所が好きだというイメージがあるかもしれませんが、成猫になるとラグドールはそれほど高い場所を好まない傾向があります。そのため、キャットタワーを設置したいと考えている方は初めからやや低めのものを選ぶのがおすすめです。

そして、ラグドールはペルシャの血を受け継いでいる猫種のため、ペルシャに発症しやすい遺伝性疾患にも注意しましょう。
中でも心室の壁が内側に向かって分厚くなり、血液の循環が悪くなる「肥大型心筋症」はラグドールに見られやすい病気です。
小さい頃からこまめに定期健診を受けることが大切です。

ラグドールを飼うときの注意点とは?

穏やかなラグドールをベストパートナーに!

ラグドールは、その歴史からも分かるように多くの人々に愛された猫種です。
カラーバリエーションも様々な毛色があるため、きっと自分の好みにあった子が見つけられるはずです。

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