もくじ
モルモットとは?
モルモットは、南アメリカ原産で、げっ歯目テンジクネズミ科に属しています。
「モルモット」という名前は、オランダ語でリス科の動物である「マーモット」と混同されて日本に伝わったことに由来すると言われています。
動物学上の正式な和名は「テンジクネズミ」です。
つぶらな瞳、ふわふわの体、そして「プイプイ」という可愛らしい鳴き声が魅力なことから近年、ペットとしてモルモットを迎え入れる家庭が増えています。
このコラムでは、モルモットが持つ特徴から、モルモットとの暮らしをより豊かにするためのヒントまで、モルモットを飼育するにあたって知っておきたいことをご紹介します。
モルモットの特徴と性格
モルモットの特徴
モルモットは四肢が短く、しっぽがないずんぐりむっくりした体型です。
「プイプイ」などさまざまな鳴き声でコミュニケーションをとります。
モルモットの基本情報
体長:20〜30cm
体重:500g〜1,200g
寿命:5年〜15年
原産地:南アメリカ原産
モルモットの代表的な種類
モルモットにはさまざまな種類があり、その種類によって特徴が異なります。
ここでは代表的な種類を紹介します。
イングリッシュモルモット(ショートモルモット)
毛の長さ:短毛(2〜3cm)
毛質:ノーマル(直毛)とサテン(艶がある)
つむじ:なし
最も一般的なモルモットで、「アメリカン」とも言われます。
シェルティモルモット
毛の長さ:長毛(5〜7cm)
毛質:艶がある
つむじ:なし
長毛種のモルモットの代表。艶のある長い毛が特徴的。
テディモルモット
毛の長さ:中毛(3〜4cm)
毛質:短い縮れ毛
つむじ:なし
比較的新しい品種。その名のとおりテディベアのようなふわふわとした毛質が特徴的。
スキニーギニアピッグ
毛の長さ:無毛(鼻周りや足に少量の毛がある個体も存在)
つむじ:なし
体毛がほぼない特異な外見を持つ品種。
ロシアンスモークモルモット
毛の長さ:短毛(1.5〜2cm)
毛質:密な短毛
つむじ:なし
SNSで人気急上昇中の品種。垂れ耳で鼻先に色がついているのが特徴
他にも、

最も長い毛を持つ品種の一つで、別名は「アンゴラモルモット」と言われています。

渦巻状の毛並み(ロゼット)が特徴
モルモットの性格
モルモットは感情表現が豊かで、とても人懐っこく、嬉しい時は「プイプイ」鳴き甘えてきます。
一方、繊細で臆病なところもあり、環境の変化でストレスを感じ体調を崩したりする可能性もあるので注意が必要です。
ストレスを感じたり、イライラしている時は「キューキュー」などと甲高い鳴き方をするので、ストレスの原因となるものを取り除いてあげましょう。
モルモットの日ごろのお世話とケア
モルモットの基本的なお世話
モルモットは基本的にケージで飼育します。ケージを選ぶときは横幅80cm、奥行50cm、高さ40cmを目安に十分動き回れるスペースが確保できるものを選びましょう。
ケージ内には床材を敷き、ハウスなど隠れ家となる場所を設置してあげます。
トイレは基本的に覚えないので、ケージ内を毎日清潔に保つように掃除をしましょう。
モルモットの食事〜体内でビタミンCが作れないので注意しよう〜
モルモットの主食は牧草やペレットです。
また、モルモットは体内でビタミンCを合成できないため、ビタミンCを含む新鮮な野菜や果物などの副菜の補給が大切です。副菜は毎日少量ずつ与え、不足するようであればサプリメントも利用します。
野菜や果物は、与えすぎると体調を崩す恐れもあるため、与えすぎには注意しましょう。

<食べさせてはいけない野菜>
ネギ類(長ネギ、玉ねぎ、ニラ、ニンニクなど)
いも類(じゃがいも、さつまいも、里芋など)
豆類(大豆など)
モルモットのグルーミング〜ブラッシングと爪切り~
モルモットとのコミュニケーションも兼ねて定期的にブラッシングをしてあげましょう。
特に長毛のモルモットは毛が絡まりやすいので念入りにブラッシングをし、皮膚炎などになることを防止しましょう。
清潔を保つために汚れやすいところをカットする方もいらっしゃいます。
また、2〜3週間に一度切ってあげましょう。伸びすぎると歩行が困難になってしまう可能性があります。
モルモットは室温管理が大切!〜エアコンを使って温度管理をしよう〜
モルモットの適切な温度・湿度は、温度18〜24℃前後、湿度40〜60%と言われています。
夏場はエアコンなどを使用して快適な空間を作ってあげましょう。
長毛のモルモットは熱がこもりやすいので、サマーカットをして熱がこもらないような対策を取る方もいらっしゃいます。
モルモットのかかりやすい病気
胃のうっ滞
ストレスや食事などが原因となり胃内容物のうっ滞とガスの貯留がみられます。
1日あたりの平均治療費:¥7,821
※当社保険金請求のうち、治療日が2022年1月1日~2024年12月31日のものの平均
ビタミンC欠乏症
モルモットは体内でビタミンCを合成することができないため、食事から摂取する必要があります。
ビタミンCが不足すると、食欲不振や関節炎、内出血などの症状がみられます。
皮膚病
細菌や外部寄生虫の感染やアレルギーなどが原因で皮膚の痒みや脱毛などの症状がみられます。
1日あたりの平均治療費:¥4,676
※当社保険金請求のうち、治療日が2022年1月1日~2024年12月31日のものの平均
モルモットのお支払い例
※過去の当社への保険金請求データをもとに、シミュレーションした事例です。
※下記の診療費等のデータは一例であり、一般的な平均・水準を示すものではありません。

- 病名
- 皮膚糸状菌症
- ペット品種
- モルモット
- 事故年齢
- 0歳
- 加入プラン
- いつでもパックプレミアム
治療費合計:48,333円
給付率:77.0% 自己負担率:23.0%
- 給付事例の詳細はこちら
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保険金種類 治療費用 保険金支払額 自己負担 自己負担の内容 通院1日目 3,025 3,025 0 通院2日目 4,752 4,752 0 通院3日目 5,806 3,790 2,016 サプリ 通院4日目 5,380 2,860 2,520 サプリ 通院5日目 4,070 4,070 0 通院6日目 4,620 4,620 0 通院7日目 7,810 2,860 4,950 サプリ 通院8日目 2,860 2,860 0 通院9日目 3,410 3,410 0 通院10日目 6,600 4,950 1,650 サプリ 合計 48,333 37,197 11,136
皮膚糸状菌症のモルモットが治療のため10日間通院したところ、48,333円の治療費用となりました。当社ペット保険のプリズムペット いつでもパックプレミアムに加入していた場合は、37,197円の保険金が支払われ、自己負担は11,136円です。
モルモットにおすすめなペット保険のご紹介
ペットには人間と違って公的な健康保険制度がなく、病気やけがの診療費は全額飼い主さまの自己負担です。
「ペットは言葉で伝えることが出来ません」
ペットの何気ない変化を見逃さず、動物病院へ足を運んでいただき、けがや病気の早期発見・早期治療につながるよう、ペット保険をお役立てください。
監修者プロフィール
獣医師 藤沼 淳也
獣医学部卒業後、動物病院にて臨床業務に従事。
猫専門病院の院長を経て、現在はより良いペットの生活環境の構築に尽力。