もくじ
トイレチェックを毎日して猫の健康状態を知ろう
猫の便は、猫の健康を映す鏡です。
毎日、猫の便の状態をチェックし、猫の健康状態を確認しましょう。
健康な猫の便の状態は?
健康な猫の場合、1日に1~2回程度の排便があります。
猫の便の大きさは猫の体の大きさや食べているフードの量などに影響を受けます。
指でつまんでも形が崩れないような状態でしたら問題ありません。
猫の下痢の種類
「下痢」とは、通常よりも水分量が増加した柔らかい状態の便のことを言います。
下痢は、何らかの原因により腸管で体内への水分吸収が十分にできなかったり、腸管へ水分が異常に分泌されることによって起こります。
下痢には便の状態によっていくつか種類があります。
【いつもより柔らかい便(軟便)】
正常な便は硬く形がありますが、柔らかく、持ち上げると形が崩れるような状態の便がいわゆる「軟便」です。
【液体状の下痢(水様便)】
便の形がなく、ほぼ水のような状態の便です。
【便に血が混じる(血便)】
便に血が混じっている場合、消化管からの出血が疑われます。
赤い血が混じっている場合は大腸からの出血が疑われ、胃や小腸で出血があると黒い便が出ます。
猫の下痢を引き起こす主な原因
フードや水が原因
急にフードを変えた場合や、フードの食べすぎによる消化吸収不良が原因で下痢をしてしまうことがあります。
水の飲みすぎや、食物繊維や脂肪分の多いフードの与えすぎも、消化不良の原因となり、下痢を引き起こすことがあります。
体温低下が原因
人間と同様、体が冷えると猫も下痢をしやすくなります。
また、急激な温度変化や体を冷やした状態で長時間過ごすと、便が柔らかくなる場合もあります。
環境の変化やストレス
猫はデリケートな動物です。環境の変化やストレスが原因で下痢をすることがあります。
環境に慣れると下痢が治まることが多いですが、長く続く場合には動物病院に連れて行ってあげましょう。
病気による下痢
感染症、免疫異常、膵臓・腎臓などの内臓疾患、腫瘍などの病気が下痢の原因となっていることがあります。
ウイルスの中には、嘔吐や発熱をともなう下痢を引き起こし死に至らしめるものもあります。ウイルスによってはワクチン接種や完全室内飼いにすることで感染予防が可能となります。
サルモネラ菌やカンピロバクター菌などの細菌に感染した場合、多くの場合は無症状ですが、子猫や免疫力の低下した状態では下痢を引き起こします。
中毒による下痢
毒物や異物を口にしても下痢をします。
殺虫剤や殺鼠剤、観葉植物などを口にして中毒症状を起こすと、血便や嘔吐をともなう激しい下痢がみられることがあります。
早急に動物病院へ連れて行き、解毒処置や胃の洗浄を行わなければ死亡することもあります。
アレルギーによる下痢
フードに含まれる成分に対してアレルギー反応を起こして下痢になることもあります。
獣医師と相談してアレルギーに対応したフードを与えましょう。
おなかの寄生虫が原因
猫のおなかに寄生虫がいると、下痢をすることがあります。
動物病院で糞便検査をしてもらい寄生虫の有無を確認し、駆虫薬による治療をします。
猫が下痢をしたらどうすればいい?
いつものとおり元気で食欲があれば、多くの場合は心配いりませんが、数日間下痢が続いている、脱水している、吐いているなど、普段と違う様子や少しでも心配なことがあれば動物病院へ連れて行きましょう。
また、フードの量を減らしたり、ふやかしたりしておなかの負担を減らしてあげることも有効です。
動物病院では療法食も購入できます。獣医師と相談して、愛猫にあったフードを与えましょう。
※過去の当社への保険金請求データをもとに、シミュレーションした事例です。
※下記の診療費等のデータは一例であり、一般的な平均・水準を示すものではありません。
- 病名
- 消化器疾患
- ペット品種
- メインクーン
- 事故年齢
- 0歳5か月
- 加入プラン
- バリュー
治療費合計:22,140円
給付率:100% 自己負担率:0%
- 給付事例の詳細はこちら
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保険金種類 治療費用 保険金支払額 自己負担 自己負担の内容 通院1日目 2,430 2,430 0 通院2日目 3,024 3,024 0 通院3日目 3,240 3,240 0 通院4日目 2,700 2,700 0 通院5日目 3,618 3,618 0 通院6日目 7,128 7,128 0 合計 22,140 22,140 0
消化器疾患のメインクーンが治療のため6日間通院したところ、22,140円の治療費用となりました。当社ペット保険のプリズムペット いつでもパックライトに加入していた場合は、22,140円が支払われ、自己負担は0円です。
猫の下痢を予防するためには?
ワクチン接種や予防薬の投与はしっかりと実施しましょう。
定期的に健康診断を受け、愛猫の健康状態の把握・健康維持に努めましょう。
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監修者プロフィール
獣医師 藤沼 淳也
獣医学部卒業後、動物病院にて臨床業務に従事。
猫専門病院の院長を経て、現在はより良いペットの生活環境の構築に尽力。