もくじ
ミニチュア・ダックスフンドとは?
ミニチュア・ダックスフンドはドイツで誕生した狩猟犬です。
ダックスフンドの名前は、ドイツ語でアナグマを意味する「ダックス」と犬を意味する「フント」に由来するとされています。
アナグマ
ダックスフンドの祖先にあたる犬は、ドイツやオーストリアの山岳地方にいた中型のピンシェルやジュラハウンドなどの猟犬だといわれています。
先祖の犬は現在の特徴的な姿とは違い、胴も脚も一般的な長さでしたが、アナグマやキツネ、ノウサギなどの猟に使われるうちに、少しずつ現在の胴長短足の体型に変化していきました。
ダックスフンドのサイズについて
ダックスフンドは、スタンダード・ダックスフンド、ミニチュア・ダックスフンド、カニーンヘン・ダックスフンドの3種類に分類され、ミニチュア・ダックスフンドは真ん中のサイズになります。
このコラムでは、ダックスの中で人気のあるミニチュア・ダックスフンドの特徴から、ミニチュア・ダックスフンドとの暮らしをより豊かにするためのヒントまで、ミニチュア・ダックスフンドを飼育するにあたって知っておきたいことをご紹介します。
ミニチュア・ダックスフンドの特徴と性格
ミニチュア・ダックスフンドの基本情報
分類:小型犬
体高:12.7〜15.2cm
胸囲:30cm〜35cm
体重:3.5kg〜4.8kg
被毛:スムース・ヘアード、ロング・ヘアード、ワイアー・ヘアード
毛色:レッド、クリーム(イエロー)、ブラック、チョコ、ダップル、ブリンドル、マルチカラー(※ワイアー・ヘアードのみ)
寿命:12~16歳
ミニチュア・ダックスフンドの被毛について〜3種類の被毛とその特徴〜
被毛はスムース、ロング、ワイアーの3タイプがあります。
スムース・ヘアード
短く、硬めで、体にぴったりとフィットした光沢のある被毛が特徴。
ロング・ヘアード
絹糸のように細く、柔らかでウェーブがかった長い毛が特徴。
日本で最も人気のある種類。
ワイアー・ヘアード
硬く、荒い剛毛な毛が特徴。
どのタイプも皮膚を保護するオーバーコートと、体温調節を担うアンダーコートの二層構造(ダブルコート)になります。
ミニチュア・ダックスフンドの代表的なカラー〜さまざまなカラーバリエーション〜
毛色はレッドやクリーム(イエロー)のような単色や、2色(バイカラー)、ダップル等さまざまな毛色の子がいます。
ワイアー・ヘアードはスムースやロングの子にプラスしてマルチカラー(ワイルド・ボア(イノシシ色))の毛色も存在します。
レッド
クリーム(イエロー)
ブラックタン
ダップル系
ミニチュア・ダックスフンドの性格〜友好的で遊ぶのが大好き〜
ミニチュア・ダックスフンドは遊び好きで、飼い主に対して非常に友好的な性格です。初めて犬を飼う方にもおすすめの犬種で、その愛らしさから多頭飼いされることも多いです。
小型犬のためアパートなどの賃貸物件でも飼育しやすいですが、よく通る大きな声で吠えることがあるため、無駄吠えをさせないためのしつけが必要になる場合があります。
また、初対面の人には人見知りをすることもあるため、小さなお子さんと接する際には大人が注意深く見守り、事前にお子さんへ犬との安全な接し方を教えておくことも大切です。
ミニチュア・ダックスフンドの日ごろのお世話とケア
運動とお散歩〜毎日のお散歩は欠かせない〜
ミニチュア・ダックスフンドはもともと狩猟犬のため、とてもエネルギッシュで豊富な運動量を必要とします。そのため、日々のお散歩は欠かさず連れて行ってあげましょう。
適度な運動は、ストレス解消や肥満防止、そして腰を支える筋力の維持に繋がります。
また、胴長短足の体型は腰に負担がかかりやすいため、生活環境には注意が必要です。
例えば、階段の上り下りはさせずに抱っこで移動する、床が滑らないようにカーペットを敷くといった工夫をして、腰に負担がかからない環境を整えてあげましょう。
グルーミングの重要性〜健康管理のためにもブラッシングを!〜
ミニチュア・ダックスフンドの被毛はダブルコートのため抜け毛が多く、ブラッシングが必要です。
ロングヘアードやワイアーヘアードの場合は、毛が長くお腹まわりや尻尾に毛玉ができやすいので、特に注意してブラッシングをしましょう。
ブラッシングをすることで通気性が良くなり、蒸れによる皮膚炎などのトラブルを防ぐことができます。
また、ブラシの適度な刺激が皮膚のマッサージとなって血行を促進し、健康的で美しい被毛の成長を促す効果もあります。
ミニチュア・ダックスフンドのかかりやすい病気
椎間板ヘルニア(ついかんばんへるにあ)
椎間板ヘルニアとは、「椎間板」と呼ばれる背骨の骨と骨の間にある組織が神経側に飛び出して、脊髄を圧迫する病気です。脊髄が圧迫されることにより、背中や首の痛み、足の麻痺など様々な症状を引き起こすので、少しでも痛がる様子がみられたら病院に連れて行ってあげましょう。
入院・手術をした場合の平均治療費:¥452,751
白内障(はくないしょう)
白内障とは、さまざまな原因で水晶体が濁り視力が低下する病気で進行すると失明してしまいます。
先天的なものと後天的なものがあり、加齢とともに発症しやすくなります。
白内障になると物にぶつかったり、よろけたりする行動が目立つようになります。
1日あたりの平均治療費:¥9,766
外耳炎
外耳炎とは、外耳(耳の入り口から鼓膜まで)に起きる炎症です。
わんちゃんやねこちゃんでは日常的にみられる病気のひとつで、特にミニチュア・ダックスフンドのように耳の垂れている子がかかりやすい病気になります。
耳をかゆがったり、頭を振ったり、においが出てきたりしますのでこまめに耳の中のチェックをしましょう。
1日あたりの平均治療費:¥6,899
保険金のお支払い例
※過去の当社への保険金請求データをもとに、シミュレーションした事例です。
※下記の診療費等のデータは一例であり、一般的な平均・水準を示すものではありません。

- 病名
- 椎間板ヘルニア
- ペット品種
- ミニチュア・ダックスフンド
- 事故年齢
- 12歳
- 加入プラン
- いつでもパックプレミアム
治療費合計:289,520円
給付率:81.65% 自己負担率:18.35%
- 給付事例の詳細はこちら
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保険金種類 治療費用 保険金支払額 自己負担 自己負担の内容 手術日 203,500 150,000 53,500 補償限度額超過 入院1日目 13,750 - - 入院2日目 13,750 - - 入院3日目 9,350 - - 入院4日目 9,350 - - 入院5日目 9,350 - - 入院6日目 9,350 - - 入院7日目 8,250 - - 入院8日目 12,870 - - ∟入院費合計 86,020 86,020 0 合計 289,520 236,020 53,500
椎間板ヘルニアのミニチュア・ダックスフンドが治療のため手術、8日間入院したところ、289,520円の治療費用となりました。当社ペット保険のプリズムペット いつでもパックプレミアムに加入していた場合は、236,020円の保険金が支払われ、自己負担は53,500円です。
ミニチュア・ダックスフンドにおすすめなペット保険のご紹介
ペットは人間より4倍から7倍のスピードで成長していると言われています。
成長のスピードが速いため、たった1日で、症状が急激に悪化してしまうことも!?
また、ペットには人間と違って公的な健康保険制度がなく病気やケガの診療費は、飼い主さまの全額自己負担となってしまいます。
「ペットは言葉で伝えることが出来ません」
ペットの何気ない変化を見逃さず、動物病院へ足を運んでいただき、ケガや病気の早期発見・早期治療につながりますよう、ペット保険をお役立てください。
監修者プロフィール
獣医師 R・H
麻布大学獣医学部獣医学科卒業。
大学の研修医を経て、夜間救急動物病院で様々な動物の診療に従事。
麻酔科で勤務していた際、重病の動物たちを目の当たりにし予防医療の大切さを痛感しました。
自身の獣医学の知識と経験をもとにペットを飼育している人たちに向けて正しい情報を伝えていきたいです。