サモエドとは？

サモエドの歴史は3,000年以上前、一説には紀元前1,000年頃まで遡ると言われており、シベリアの厳しい極寒の環境で、サモエド族と密接な関係を築きながら生きてきました。
名前の由来は、家族同様に大切に飼育してきた「サモエド族」に由来していると言われています。

このコラムでは、ドラマやSNSで人気を集め、サモエドカフェも登場するなど、近年人気急上昇中の「サモエド」について、その特徴から暮らしのヒントまで、飼育に役立つ情報をご紹介します。

サモエドの特徴と性格

サモエドの基本情報

サモエドの特徴〜サモエドスマイル〜

サモエドは、真っ白でふわふわとした被毛が特徴の大型犬です。
アーモンド型の目とキュッと上がった口角が、まるで微笑んでいるように見える表情は「サモエドスマイル」と呼ばれています。
その愛らしさから、近年人気が急上昇している犬種です。

サモエドの性格〜温厚でフレンドリー〜

サモエドは温厚で非常に人懐っこい性格です。遊ぶことが大好きで人見知りもしないため、小さなお子さんのいるご家庭でも飼いやすい犬種と言えます。

しかし、賢さの反面、頑固な一面も持ち合わせているため、子犬の頃からの一貫したしつけと社会化が非常に重要です。

また、力も強いため、興奮した際に飼い主がしっかりとコントロールできるよう、日頃から信頼関係を築きながらトレーニングを行う必要があります。

サモエドの日ごろのお世話とケア

室温管理が大切！〜快適な空間を作るには？

サモエドは暑さに弱いため、夏場はエアコンを24時間稼働させ、室温を24〜26℃程度に保つ必要があります。
また、夏場の散歩は、日中を避け、早朝や日が完全に落ちた涼しい時間帯に行いましょう。熱中症は命に直結するので、細心の注意を払いましょう。

お手入れの頻度はどのくらい？〜毎日のブラッシング〜

サモエドの被毛は保温性の高いダブルコート構造であるため、抜け毛が非常に多い犬種です。健康な被毛を保つためにも、毎日のブラッシングは欠かせません。
特に換毛期（春と秋）には、驚くほど大量の毛が抜けるため、通常時よりも入念なブラッシングが必要です。

シャンプーは他の犬種と同様、月1～2回ほどが目安ですが、被毛が密な分、シャンプー後の乾燥には非常に時間がかかります（数時間かかることもあります）。
ドライヤーの熱で愛犬が熱中症にならないよう、体調を確認しつつ、乾き残しがないようにしっかりと乾燥させましょう。

適度な運動でストレス解消

サモエドは、元々ソリ犬や牧畜犬として広大な土地で活動していた歴史があるため、非常に豊富な運動量を必要とします。
1日2回、1回あたり1時間程度のお散歩が理想的です。
ただ歩くだけでなく、ジョギングを取り入れたり、ドッグランなどで自由に走らせたりするなど、サモエドが心身ともに満足できるような質の高い運動を取り入れる必要があります。
また、飼い主さんと一緒にいることを好む犬種なので、おもちゃなどで遊んであげると、さらに喜びます。

サモエドのかかりやすい病気

胃拡張胃捻転症候群（GDV）

胃拡張胃捻転症候群は大型犬の飼い主なら一度は聞いたことのある疾患かと思います。この疾患は食べた後の急な動きなどを起点に胃が捻じれ、ガスが貯まり始めることにより生じる疾患です。大きく膨れ上がった胃が体全体を中から圧迫し大きい血管までも押しつぶすため命に関わります。治療方法としては、応急処置として口から管を入れて胃のガスを抜く方法や手術により捻転を整復し、胃を胃壁に固定する方法などがあります。診断はレントゲンですぐに判明しますが、処置までの時間が命に関わるほど緊急性が高い病気なので急に元気がなくなった際にはすぐに動物病院に連れて行ってあげてください。

平均治療費：¥36,592

股関節形成不全

股関節形成不全は生まれつきの大型犬によくみられる疾患のうちの一つです。症状としては歩くのを嫌がり、座る際に足がしっかり折りたたまれず投げ出されるような状態でいることが目立ち始めます。診断方法は主に視診や触診、レントゲンで行います。また、重症な場合は脱臼や歩行困難起こすことがありますのでその際は手術などが適応になります。

平均治療費：¥15,795

肺動脈弁狭窄症

サモエドは肺動脈弁狭窄症の好発犬種です。この疾患はその名の通り、肺に向かう動脈への通路が狭窄、つまり道が狭くなる疾患です。肺へと向かう血液が通りにくくなるため、肺にうまく血液が流れず血液の二酸化炭素と酸素の交換がうまくいかなくことにより低酸素症（チアノーゼ）を引き起こし、命に関わることもあります。治療方法は症状によりますが薬で治療する方法と手術による狭窄した部位をバルーンで開通させてあげる方法などがあります。

平均治療費：¥28,998

保険金お支払い例

※過去の当社への保険金請求データをもとに、シミュレーションした事例です。
※下記の診療費等のデータは一例であり、一般的な平均・水準を示すものではありません。

胆管炎/胆管肝炎のサモエドが治療のため10日間入院、4日通院したところ、146,938円の治療費用となりました。当社ペット保険のプリズムペット プレミアムプランに加入していた場合は、143,770円の保険金が支払われ、自己負担は3,168円です。

サモエドにおすすめなペット保険のご紹介

ペットは人間より４倍から７倍のスピードで成長していると言われています。
成長のスピードが速いため、たった1日で、症状が急激に悪化してしまうことも！？
また、ペットには人間と違って公的な健康保険制度がなく病気やけがの診療費は、飼い主さまの全額自己負担となってしまいます。

「ペットは言葉で伝えることが出来ません」

ペットの何気ない変化を見逃さず、動物病院へ足を運んでいただき、けがや病気の早期発見・早期治療につながりますよう、ペット保険をお役立てください。