ふさふさとした豊かな被毛と、たくましい体つきが印象的なサイベリアン。穏やかで愛情深い性格を持つ一方、活発で遊び好きな一面もあります。
この記事では、サイベリアンの特徴や性格、日頃のお世話、快適に暮らすための環境づくり、かかりやすい病気について詳しく解説します。
もくじ
サイベリアンとは
サイベリアンは、ロシアのシベリア地方を原産とする歴史ある猫種です。「サイベリアン」という名前も、英語で「シベリアの」という意味を持ち、そのルーツを表しています。「サイベリアン・フォレスト・キャット」と呼ばれることもあります。
ロシアを代表する猫として古くから人々と暮らしてきました。厳しい寒さのなかで、長い年月をかけて自然に形成された猫種であり、記録上では1000年頃にはすでに存在していたとされています。寒冷な気候に適応した厚い被毛と、たくましい体つきが特徴です。
ボディタイプ:ロング&サブスタンシャル
体重:約4~10kg
被毛:セミロングの長毛種(トリプルコート)
毛色:さまざまな毛色とパターンあり
寿命:12~15歳程度

ロング&サブスタンシャルタイプとは?
・骨太で筋肉質な、重量感のある大型の体型
・胸幅が広く、樽のように丸みのある胴体
・太く力強い足と、大きく丸みのある足先
・全身のバランスがよく、たくましい印象
・豊かな被毛に覆われた、太くふさふさしたしっぽ
サイベリアンの特徴
サイベリアンはどんな特徴を持った猫なのでしょうか。
大型でたくましく、成長がゆっくり
サイベリアンは、骨太で筋肉質な体を持つ大型の猫種です。胴体は樽のように丸みがあり、太く力強い足が体をしっかりと支えています。全体的にどっしりとした、たくましい印象を与えます。
成長がゆっくりであることも特徴で、体格や被毛が十分に発達するまでには3~5年ほどかかるといわれています。子猫の時期を過ぎても少しずつ成長を続け、時間をかけてサイベリアンらしい立派な姿になっていきます。
寒冷地に適応したトリプルコートの被毛
サイベリアンの被毛は、柔らかく密生したアンダーコート、中間の被毛、最も外側を覆うガードヘアからなる三層構造の「トリプルコート」です。厚く豊かな被毛が空気の層をつくり、シベリアの厳しい寒さから体を守ります。外側のガードヘアは水をはじきやすく、雨や雪などの水分が皮膚まで届くのを防ぐ役割があります。
被毛の長さや毛量は季節によって変化し、冬は寒さに備えて厚く豊かになります。一方、暖かくなると冬毛が抜け、夏は短くすっきりとした被毛になります。
猫の被毛の構造とは?
| 被毛の種類 | 特徴・役割 |
|---|---|
| アンダーコート (下毛・ダウンヘア) |
皮膚に近い部分に密生する、柔らかく短い被毛。空気を含み、体温を保つ役割がある |
| 中間の被毛 (オーンヘア) |
アンダーコートより長く、ガードヘアより柔らかい被毛。保温性を高めるとともに、被毛全体に厚みを持たせる |
| ガードヘア (上毛・保護毛) |
最も外側を覆う長くしっかりした被毛。雨や雪などの水分をはじき、外部の刺激から皮膚を守る |
毛色や模様はバリエーション豊富
サイベリアンには、ブラウン、ブラック、レッド、クリーム、ブルー、シルバー、ホワイトなど、さまざまな毛色があります。模様も豊富で、しま模様のあるタビー、全身がほぼ一色のソリッド、白とほかの色が組み合わさったバイカラー、黒・赤・白の3色からなるキャリコなどが見られます。
顔や耳、足先、しっぽなどの色が濃くなるカラーポイントもあります。カラーポイントのサイベリアンは、顔の濃い部分が仮面をつけたように見えることから、「ネヴァ・マスカレード」と呼ばれることもあります。
サイベリアンの主要な毛色の種類
ブラウン系

茶色をベースとした毛色で、写真のようなブラウンタビーなどがあります。
レッド・クリーム系

赤みのあるオレンジ系の毛色で、明るくあたたかみのある印象が特徴です。
シルバー系

白〜銀色をベースとした毛色で、写真のようなシルバータビーなどがあります。
ポイントカラー系

顔や耳、脚、しっぽなどに濃い色が入る毛色。青い目を持つネヴァ・マスカレードが代表的です。
サイベリアンの性格

ここでは、サイベリアンの代表的な性格について紹介します。
穏やかで愛情深い
サイベリアンは、穏やかで愛情深く、飼い主や家族と一緒に過ごすことを好む傾向があります。家族の後をついて歩いたり、帰宅すると出迎えたりする姿が見られることから、「犬のような猫」と表現されることもあります。
人懐っこい一方で、常に抱っこや注目を求めるとは限りません。少し離れた場所から家族の様子を眺めたり、同じ部屋で静かにくつろいだりと、落ち着いた形で愛情を示すこともあります。
賢く、物事を覚えるのが得意
サイベリアンは賢く、周囲の様子をよく観察しながら物事を覚えるのが得意な猫です。人の行動を見てドアの開け方を覚えたり、生活のルールや日々の習慣を理解したりすることもあります。
また、「犬のような猫」と言われる通り、個体によっては、おもちゃを投げると持ってくる「持ってこい遊び」を覚えたり、ハーネスやリードをつけて歩くことに慣れたりすることもあります。好奇心も強いため、遊びやコミュニケーションを通じて頭を使える環境を用意すると、サイベリアンらしい賢さを発揮しやすいでしょう。
活発で、体を動かして遊ぶことが好き
サイベリアンは穏やかな性格ですが、運動能力が高く、体を動かして遊ぶことも大好きです。力強い後ろ足を生かして高い場所へジャンプしたり、おもちゃを追いかけたりするなど、活発な姿を見せます。成猫になっても遊び好きな傾向があり、飼い主と一緒に楽しめる遊びも好みます。
また、猫としては珍しく、水に興味を示す個体もいます。流れる水を眺めたり、前足で触れたりすることがありますが、水への反応には個体差があります。
サイベリアンの日ごろのお世話とケア
ここでは、サイベリアンの日頃のお世話とケアについて解説します。
食事の選び方と与え方~猫の年齢と食事スタイルに合わせよう~
バランスの取れた食事をするためにも、特に持病がなければ、「総合栄養食」がおすすめです。年齢によって消化機能や代謝も変わってくるので、ライフステージに合ったフードを与えましょう。
また、猫は基本的に少量の食事を何回かに分けて食べます。出されたごはんを一度にすべて食べきらずに、時間をおいて少しずつ食べることは猫にとって普通のことです。食欲がないわけではありません。一方、出されたごはんを食べきる子もいるので、食事の回数や1回あたりの量など、その子にあった食事スタイルを見つけてあげてください。
お水は新鮮なものをいつでも飲めるように用意してあげてください。

サイベリアンでは、特にこんなことに気をつけましょう
・体が大きく成長もゆっくりですが、見た目だけで食事量を増やす必要はありません。フードの対象年齢や給与量を目安に調整し、切り替えに迷ったら獣医師に相談しましょう。
・豊かな被毛で体型の変化に気づきにくいため、体重だけでなく、体に触れて肋骨や腰まわりの状態も確認しましょう。
被毛のお手入れ~定期的なブラッシングで毛玉を防ごう~
サイベリアンは、毛量の多いトリプルコートが特徴です。毛が絡んで毛玉にならないよう、定期的にブラッシングをしましょう。特に春と秋の換毛期は抜け毛が増えるため、普段よりこまめなお手入れが必要です。
抜け毛をそのままにしていると、毛づくろいの際に飲み込む毛の量が増え、毛球症につながることもあります。ブラッシングを習慣にして、皮膚や被毛の状態もあわせて確認しましょう。
サイベリアンが快適に暮らせる環境づくり

ここでは、サイベリアンが快適に暮らすために整えておきたい環境について解説します。
十分に運動できる環境を整える
サイベリアンは大型の猫ですが、活発で運動好きな一面もあります。ジャンプしたり、高い場所へ移動したりすることを好むため、上下運動ができる環境を整えてあげましょう。
キャットタワーを用意する場合は、体の大きなサイベリアンが乗ってもぐらつかない、安定感のあるものを選ぶことが大切です。あわせて、おもちゃを使って遊ぶ時間をつくるなど、室内でも十分に体を動かせるよう工夫しましょう。
暑さに配慮して室温を管理する
サイベリアンは寒冷地原産で豊かな被毛を持つため、特に夏は暑さに注意が必要です。エアコンなどを使って室温を調整し、暑い時期は25〜28℃程度を目安に、猫の様子を見ながら快適に過ごせる環境を整えましょう。
また、直射日光を避けて涼める場所をつくり、新鮮な水をいつでも飲めるようにしておくことも大切です。室温だけでなく、湿度や日当たりにも気を配りましょう。
サイベリアンのかかりやすい病気
肥大型心筋症
肥大型心筋症は、心臓の筋肉が厚くなることで、心臓の中で血液がたまる空間が狭くなり、全身へ血液を送り出しにくくなる病気です。初期には目立った症状がないこともありますが、進行すると呼吸が速くなる、元気や食欲がなくなる、疲れやすくなるといった症状がみられることがあります。
サイベリアンでも発症することがあるため、定期的に健康診断を受けることが大切です。呼吸の様子がおかしい、動きたがらないなど、普段と違う様子がみられた場合は早めに動物病院を受診しましょう。
多発性嚢胞腎
多発性嚢胞腎は、腎臓に液体のたまった「嚢胞」が複数でき、徐々に腎臓の働きが低下していく病気です。遺伝が関係する病気で、進行すると水をたくさん飲む、尿の量が増える、食欲が落ちる、体重が減るなどの症状がみられることがあります。
初期には症状がほとんどみられない場合もあるため、定期的な健康診断や血液検査、必要に応じた超音波検査などで腎臓の状態を確認することが大切です。
保険金お支払い例
※過去の当社への保険金請求データをもとに、シミュレーションした事例です。
※下記の診療費等のデータは一例であり、一般的な平均・水準を示すものではありません。
- 病名
- 異物誤飲
- ペット品種
- サイベリアン
- 事故年齢
- 0歳7か月
- 加入プラン
- いつでもパックプレミアム
治療費合計:197,670円
給付率:91.8% 自己負担率:8.2%
- 給付事例の詳細はこちら
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保険金種類 治療費用 保険金支払額 自己負担 自己負担の内容 入院(4日間) 58,300 42,050 16,250 限度額超過 手術(1回) 139,370 139,370 - 合計 197,670 181,420 16,250
異物を誤飲したサイベリアンが治療のため4日間入院し、手術を受けたところ、197,670円の治療費用となりました。当社ペット保険のプリズムペット いつでもパック プレミアムプランに加入していた場合は、181,420円の保険金が支払われ、自己負担は16,250円です。
サイベリアンにおすすめのペット保険のご紹介
猫は、人間よりも速いペースで成長し、年齢を重ねていきます。
成長のスピードが速いため、たった1日で、症状が急激に悪化してしまうことも。
また、ペットには人間と違って公的な健康保険制度がなく、病気やケガの診療費は飼い主さまの全額自己負担となってしまいます。
愛猫の何気ない変化を見逃さず、動物病院へ足を運んでいただき、ケガや病気の早期発見・早期治療につながりますよう、ペット保険をお役立てください。

監修者プロフィール
獣医師 R・H
麻布大学獣医学部獣医学科卒業。
大学の研修医を経て、夜間救急動物病院で様々な動物の診療に従事。
麻酔科で勤務していた際、重病の動物たちを目の当たりにし予防医療の大切さを痛感しました。
自身の獣医学の知識と経験をもとにペットを飼育している人たちに向けて正しい情報を伝えていきたいです。
